普遍教育とは
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教養コア科目の構成と内容

論理コア(論理・哲学・社会)

私たちは、日常生活の中で知らず知らずのうちにさまざまな考え方に接しています。その中から「流行」に流されず、「常識」の内にある正しさと誤りを腑分けしながら自分の考え方を論理的に再認識することを目指した科目群です。哲学を中心に論理学、倫理学の目、さらに数理的思考と言語学に関する科目、社会を客観的にみるための法律学、政治学、経済学、社会学の科目があります。広い意味での「考えること」に関する科目で構成されます。

生命コア(生命・心理・発達)

生きることを考え、生活の質(quality of life: QOL)を向上させることは現代の課題の一つです。この科目群では生命の在り方を広い意味で考え、生活の質を高めるための人間の心や行動、そして誕生から死に至るライフサイクルのさまざまな段階を扱います。主な内容としては、生命の問題に関わる諸問題を扱う医学、薬学、生命工学、人間の心や行動とその発達を考える行動科学や認知科学、学校や社会において発達を支援する実践、QOL向上と関連する保健学などの科目があります。

文化コア(文化・芸術・歴史)

歴史や国際比較の視点をもって、私たち人間が産み出した芸術や文化、社会をとらえ、広い視野や洞察力を身につけるとともに、心豊かな生活をおくるための科目群です。文化や芸術が私たちに何をもたらしてくれるのか、現代社会がどのような歴史的経過をもって成立しているのかを学ぶことによって、現在の豊かさとは何かを考え、そして新たな課題を見つめます。芸術、文学、文化、工学等を研究する教員が具体的な事例や作品などを紹介する科目や、歴史学等を研究する教員が、今日的な事象を歴史的に掘り下げて考える授業などで構成されます。

環境コア(環境・生活・科学)

私達を取り巻く現在の環境は、地球誕生以降の長い歴史と人間活動との密接な関わり合いの中で形成されてきました。自然は私達の生活に大きな影響を及ぼすと同時に、人間活動によっても変化しているのです。この科目群では、私達の生活に密接に関係する様々な環境問題や自然災害などを採り上げ、それらが起きるしくみを自然科学の学問研究に基づいて解説するとともに将来に向けての解決・対応策についても考えます。環境や人間の生活を、自然科学の観点から幅広い視点で学びます。

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