コンソーシアム運営

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第4回運営協議会 議事録

開催日時: 2009年1月23日(金) 16時〜18時
開催場所: 敬愛大学稲毛キャンパス(経済学部)3号館3701室
席: 土井修、高田洋子、藤田知子、山田賢、石本俊洋、長田厚樹、並木康広、深山静夫、薬師寺茂、姉川雄大
席: 倉林眞砂斗

 議事に先立ち、敬愛大学土井修学長より、連携の充実を図るコンソーシアム事業への期待が表明され、あわせて国際学部と経済学部にそれぞれ特色ある教育課程を備えた同大学では、国際化の観点を中心としてコンソーシアムに積極的に関わってゆく旨、あいさつがあった。

I.議題

1)評価諮問会議について

 第3回運営協議会(「議題1)」参照)において推薦された4名の評価諮問委員候補者を、評価諮問委員として承認、決定した。評価諮問会議の実施については、委嘱手続きおよび日程の確定状況が報告され、3月4日(木)を第一候補日とすること、ならびに評価諮問会議プログラム案(別紙資料II)が提案された。これら評価諮問会議の方針について承認し、あわせて詳細について運営協議委員間の緊密な連絡のうえ決定・実施することを確認した

2)次年度事業計画について
[1] 次年度事業計画案について

 次年度事業計画の策定にあたって原案を提示(別紙資料「H21年度大学改革推進等補助金調書」参照)、これに基づき詳細を決定することを確認した。また関連して、当初の本事業の計画に対し、これまでの取組の結果、事業の目的を達成するために必要な修正点について、集中的に協議することを申し合わせた。

[2] 公開シンポジウムまたは公開講座について

 千葉大学および城西国際大学の運営協議委員を中心に作成した、公開市民講座プログラムの原案を提示し(別紙資料T参照)、基本的な開催方針について承認した。原案とあわせ、公開シンポジウムまたは公開講座の開催にあたっては、千葉県では前例の無い、設置形態を越えたコンソーシアム結成につき広報活動が重要であること、広く市民に公開する目的で開催すること、そのために十分な広報活動の必要を鑑みて開催時期を秋季に設定、開催曜日を土曜日もしくは日曜日に設定、アクセス等に配慮した開催場所を設定するという方針を確認し、プログラムおよび宣伝方針の詳細について協議した。

3)大学間連携強化について

 さらなるコンソーシアム実質化のための単位互換制度を整備するとした第3回運営協議会の決定(「議題3)」参照)に基づき、コンソーシアム参加各大学の既存の単位互換協定を参照しつつ進められている、千葉大学と敬愛大学および城西国際大学間における制度整備の現状が報告され、本年度中にコンソーシアム全体として単位互換制度を確立する方針を確認した。また本制度に基づき、連携を実質化する目的に最適な単位互換システム構築の具体的な詳細について、協議を開始することを申し合わせた。

II.報告事項(広報事業の進捗状況について)

 平成21年1月12日、13日にパシフィコ横浜で開催された、大学教育改革合同フォーラムへの参加について報告があった。コンソーシアム参加大学からは、12日ポスターセッションに千葉大学および敬愛大学から参加、13日には神田外語大学および城西国際大学が各事業の情報収集にあたったことを相互に報告した。

III.連絡・確認事項

1)補助金の使用状況について

 各大学から、事業推進のための基盤整備状況について報告があった。千葉大学は補助金使用状況の全体について、神田外語大学は視察および事業推進にかかる人件費支出予定について、城西国際大学は視察にかかる支出予定について、敬愛大学はサーバ設置および国内事例調査予定について、それぞれ報告した。これらを受け、補助金の使用については引き続き遺漏なきよう留意すること、および支出にかかわる報告の書式について確認した。

2)次回運営協議会および作業部会設置について

 次回運営協議会は、3月4日を候補日として調整を続けている評価諮問会議終了後に開催することを確認した。次年度における作業部会設置については、各課題に即したWGを主催する幹事校を中心に、各大学において個性を活かしつつ事業を展開し、その具体的な成果を相互に吸収するという目的を確認し、この目的に最適な形態を検討するために引き続き協議することとした。

3)補助金の振込みについて

 千葉大学から、1月16日付けで補助金の振込みがあったことが報告された。

別紙資料

I.千葉圏域コンソーシアムによる公開市民講座・プログラム(案)

※コンソーシアムの存在や趣旨について広く知ってもらうための手段の一つとして、市民を対象とした公開シンポジウム、ないし公開講座を開催する。

【開催時期】: 準備期間も考えれば、秋頃(9月〜10月)開催が現実的か? なお広く市民に呼びかけるとなると土曜日の開催とすべきか? 場所は(無料なので)千葉大学西千葉キャンパスの「けやき会館」を候補として考えているが、これも検討課題。
【プログラム】: 本当にラフなスケッチとして、以下のようなプランを提示する。第1部は、国際化とコミュニケーションをめぐる根源的な問題を、コンソーシアム参加4大学からすべてパネラー・コメンテーターを出して行うパネルディスカッションの形式とする。第2部は、その応用課題として、インバウンド観光についての講演2本を、城西国際大学と千葉県に依頼する。

※プログラム案(午後1時から4時半頃)

開会挨拶  
趣旨説明 (あわせて15分)
第1部 (13時15分〜14時45分)

パネルディスカッション:日本へのまなざし・日本からのまなざし

パネラーによる報告(20分×3)

・中国語圏からの日本イメージ(神田外大)

・東南アジア(あるいは中央・西アジア)からの日本イメージ(敬愛大学)

・ヨーロッパ(あるいは南北アメリカ)からの日本イメージ(城西国際大学)

コメント(15分)

日本からのまなざし・国際化にどう対応するか?(千葉大)

ディスカッション(15分)

第2部 (15時〜16時15分)

講演:ちばの国際化と観光振興に向けて

講演(30分×2)

ちばのインバウンド観光振興のために(城西国際大)

千葉県の取り組みとこれからの課題(千葉県)

質疑応答とディスカッション(15分)

閉会挨拶 (5分程度)

II.評価諮問会議プログラム(案)

開催日時: 3月4日(現在調整中)、12時〜17時
1)当日日程
12:00〜12:30 それぞれ千葉大学構内の視察
12:30〜13:30

千葉大学普遍教育センターにて、昼食を取りつつ懇談

※評価諮問会議委員は12:30に普遍教育センターに集合

13:30〜14:30

本年度事業の概要、次年度以降構想について説明

※運営協議会委員は13:30に普遍教育センターに集合

1)事業概要、次年度以降計画説明 40分程度(山田)

2)各大学独自の取組 それぞれ6〜7分程度(協議会委員)

14:30〜15:00 コーヒー・ブレイク 懇談
15:00〜15:30 評価諮問委員による別室協議
15:30〜16:00 評価諮問委員による事業への評価・勧告・助言
16:00〜17:00 自由に懇談 遅くとも17:00までにすべての予定を終了
2)その後の予定(できれば年度内に)

・評価諮問委員による事業への評価・勧告・助言についてテープ起こし(千葉大にて)

・テープ起こしをした原稿を評価諮問人に送付、点検をお願いし、必要な場合には修正

・HPへのアップ

別紙資料(次年度事業計画について)

平成21年度大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)調書[案]

 本調書は、平成21年度大学改革推進等補助金(大学改革推進事業)の交付(内定)を行うにあたり参考とするために提出していただくものであり、プログラムの申請書等における記載事項との整合性にも留意して記入して下さい。

<様式>

1.大学等名/設置者名 千葉大学/国立大学法人千葉大学
2.プログラム名

戦略的大学連携支援事業

3.取組名称

ユニバーサルコミュニケーションのための教養教育に向けた千葉圏域コンソーシアム

4.選定年度 平成20年度

5.取組代表者/
取組担当者

(所属部局・職名・氏名)

取組代表者 学長 齋藤 康

取組担当者 理事・副学長・普遍教育センター長 教授 北村彰英

6.事務担当者

主担当、副担当を必ず2名記載して下さい。

主担当

(所属部局・職名・氏名)

学生部普遍教育課 課長 深山静夫

TEL 043-290-3611

FAX 043-290-3608

E-mail dca3611@office.chiba-u.jp

副担当

学生部普遍教育課 一般職員 石本俊洋

TEL 043-290-3609

FAX 043-290-3608

E-mail dcd3607@office.chiba-u.jp

7.選定取組の概要(400字以内)

 平成20年度戦略的大学連携支援事業で選定された「ユニバーサルコミュニケーションのための教養教育に向けた千葉圏域コンソーシアム」は、千葉圏域4大学の結集に基づいて「千葉圏域コンソーシアム」を構築し、言語・文化・価値観・身体的能力などの違いを越えるバリアのない「ユニバーサルコミュニケーション」実現に向けて、FD実践に裏付けられた体系的な教養教育のカリキュラムを開発する取組である。国際化の一層の進展とバリアフリー社会の深化が目指されている現代社会においては、世界の言語・文化について幅広い知識を持ち、性差や身体的能力にとらわれない開かれたコミュニケーション能力を備えた21世紀的な地球市民を養成することが喫緊の課題である。この取組は、地域における大学間連携が、新時代にふさわしい教養教育を実現し、さらに生涯教育へと応用的に展開しつつ、地域の公共性実現に貢献するモデルケースとなることを期している。

8.補助事業の目的・必要性

(1)全体

 本補助事業の全体の目的は、高等教育機関における教養教育の質的充実につき、これを「ユニバーサルコミュニケーション」の観点からの改善を図り、本学の教育目的である、普遍的な教養を備え、社会に貢献する人材養成に資するため、千葉圏域4大学の連携に基づき、1)ユニバーサルコミュニケーションの実践に向けた教養教育のカリキュラムを開発すること、ならびに、2)その過程で見出されたシーズを育み、FD活動・生涯教育・留学生支援等に展開していくための道筋をつけることである。

 また、本事業の取組の中で開発されたカリキュラムは、平成22年度から正規の授業科目として実施し、コンソーシアム全体において共有化することによって取組の充実・発展を図り、その成果を地域社会に向けて波及せしめ、本学とコンソーシアムの教育目的である、地域と連携し、社会に貢献する人材養成機能の強化を図ることが、本補助事業の目的である。

(2)本年度

 本補助事業の本年度の目的は、平成20年度における取り組みの成果である4大学の強力な連携を基盤として、(1)ユニバーサルコミュニケーション教養教育の方法を工夫・改善する技法を開発すること、(2)ユニバーサルコミュニケーション教養教育のカリキュラム・コンテンツ開発を開始すること、(3)開発・試行されたカリキュラムを長期的展望に立った発展のためのシーズとして位置づけ、蓄積する体制を整備することである。このために、それぞれの目的に応じて「コンソーシアムFD部会」「教養教育プログラム開発部会」「応用教育プログラム検討部会」(いずれも略称・予定)を設置して連携を実質化するとともに、これら各部会における具体的検討に資するため、eラーニングシステムの試験的運用およびパイロット授業を開始する。また留学生支援技法の開発等に着手し大学へのユニバーサルアクセス強化の検討を開始することによって、長期的展望に立ったコンソーシアム展開的事業のシーズのひとつとすることを図る。なお本年度においても、コンソーシアムの目的と活動を広く周知すること、およびICT教育の運用改善の具体的検討の必要があるため、ホームページ・公開講座ないしシンポジウム等による広報活動、メディア教育開発センターとの連携を継続する。同時に、H22年度における本格運用のため、引き続き基盤整備に努める。以上の措置を通して、前年度の成果である連携の総合性を活用し、コンソーシアム参加各大学における教養教育と社会貢献の実質的基盤を具体化することが、本年度における取り組みの目的である。

9.本年度の補助事業実施計画(事業を実施するにあたってのスケジュールを記載して下さい。)

[1] 4月 eラーニングを試験的に一部導入、運用を開始

[2] 4月 「コンソーシアムFD部会」「教養教育プログラム開発部会」「応用教育プログラム検討部会」を設置

[3] 6月 留学生支援コンテンツの試作・実験的運用を開始

[4] 9月 国内外諸機関の訪問調査およびコンテンツ作成予備調査

[5] 10月 手話教育プログラムの試行・検討を開始

[6] 10月 公開シンポジウムあるいは公開講座の開催

[7] 3月 「千葉圏域コンソーシアム評価諮問会議」の開催

10.補助事業の内容(選定された取組をどのように実施するのか、事業の内容を具体的に記載して下さい。また、必ず、上記9.の実施計画と対応させるよう、箇条書きで記載して下さい。)

 本補助事業は、選定された「戦略的大学連携支援事業」支援プログラムにおける、設置形態を超えた大学間の総合的連携について、「ユニバーサルコミュニケーション教養教育」を端緒として、大学間連携の一層の充実・発展を目指す補助事業であり、本年度における内容は以下の通りである。

[1] eラーニングを試験的に一部導入、運用を開始することにより、教養教育の方法を改善する技法を検討するためのデータを蓄積し、あわせてユニバーサルコミュニケーション教養教育カリキュラムを開発するための課題を具体化する。

[2] 「千葉圏域コンソーシアム」における連携のさらなる実質化と取り組みの具体化にあたっては、取り組みの目的である教養教育のFD技法開発、ユニバーサルコミュニケーション教養教育のカリキュラム開発、共生社会実現のための応用教育カリキュラム開発に対応して、それぞれ「コンソーシアムFD部会」「ユニバーサルコミュニケーション教養教育プログラム開発部会」「ユニバーサルコミュニケーション応用教育プログラム検討部会」を立ち上げ、各目的のための具体的検討を開始する。

[3] 留学生支援技法の開発等に着手し大学へのユニバーサルアクセス強化の検討を開始することによって、長期的展望に立ったコンソーシアム展開的事業のシーズのひとつとする。

[4] コンソーシアム実践、ならびにコミュニケーション教育、ICT教育に関する国内外の先進事例の訪問調査、あるいは会議等への参加などを通じて、必要な情報を収集することにより、ICTを利用した連携的教育技法の特質とカリキュラムやコンテンツ等の開発方法について要点を把握するとともに、コンテンツ作成のための予備的調査を行い、本学ほかコンソーシアム参加大学における取り組みの改善に反映させる。

[5] 手話教育プログラムの試行を開始し、大学へのユニバーサルアクセス強化の検討を充実化させ、またその改善技法を検討することによって、長期的展望に立ったコンソーシアム展開的事業のシーズのひとつとする。

[6] 公開シンポジウムまたは公開講座を実施することにより、コンソーシアムの目的と活動について広く社会に周知をはかるとともに、コンソーシアム参加各大学構成員の連携取組とその目的に対する理解を深化・共有させ、本学ならびにコンソーシアム参加各大学における連携取組の改善に反映させる。

[7] 「千葉圏域コンソーシアム評価諮問会議」を開催し、取組状況の点検を行うとともに、次年度以降の取組に向けた指針を定める。

11.補助事業から得られる具体的な成果(学生教育の観点での成果を記載して下さい。また、必ず、上記10.の補助事業の内容と対応させるよう、箇条書きで記載して下さい。)

 上記の本年度の補助事業実施計画を実施することにより、本補助事業から得られる具体的な成果は、以下の通りである。

[1] eラーニングの運用開始により、広く本学全体に本取り組みの対象を広げ、コミュニケーション教養教育を端緒とする本取り組みの大学全体への拡充を実質化することができる。また学生の情報リテラシー能力のさらなる向上につなげることができる。

[2] 「千葉圏域コンソーシアム」における連携のさらなる実質化において、FD、教養教育、応用教育といった多層にわたる充実化を図ることにより、教員の地域連携と教育改善の両面における意識の改善とともに、学生の基礎的教養の向上につなげることができる。

[3] 留学生支援カリキュラムの開発を具体的課題として立ち上げることにより、大学全体においてユニバーサルアクセスに関する教員の意識改善を図るとともに、学生の多面的な教養の習得とユニバーサルコミュニケーションに関する基本的能力の充実につなげることができる。

[4] コンソーシアム実践、ならびにコミュニケーション教育、ICT教育に関する先進事例の調査により、連携的教育技法の特質とその開発方法について要点を把握し、ICTを行う際の基礎データとして活用、本学におけるeラーニングやFDの取り組みの改善に反映し、学生の基礎的教養の向上につなげることができる。また、コンテンツ作成予備調査の成果は、本年度以降に開講されるパイロット授業の改善に直接反映され、学生の異文化理解の向上につなげることができる。

[5] 手話教育プログラムの開発を具体的課題として立ち上げることにより、大学全体においてユニバーサルアクセスに関する教員の意識改善を図るとともに、学生のユニバーサルコミュニケーションに関する基本的能力の強化につなげることができる。

[6] 「千葉圏域コンソーシアム」によって提供が実現されることになった教育サービス、ならびに計画されている多様な教育サービスを広く周知することにより、学生の多面的な教養の修得を促し、あわせて地域社会および国際社会への関心を養うことができる。

[7] 「千葉圏域コンソーシアム評価諮問会議」を開催することにより、本取組の現況・課題・指針について中間的総括を行い、本補助事業の点検、さらには公表・普及につなげることができる。また、そこで得られた点検結果をもとに、開発されたカリキュラムの実施・共有化とFD技法開発の指針を策定・改善することにより、学生のコミュニケーション能力と幅広い教養修得の改善につなげることができる。

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