普遍教育センターの設置趣旨
千葉大学は平成5年3月、それまで教養教育を担ってきた教養部を廃止し、それ以降、それまでの一般教育を「普遍教育」と呼び、全学出動態勢のもと委員会方式により運営してきました。普遍教育とは、教養教育とリテラシー教育の両者を包含した千葉大学固有の名称であり、社会の一員として具備すべき一般的素養・知見と総合的判断能力を養うことを目的としています。千葉大学では、普遍教育を「各学部・学科の固有な教育と連携させつつ、全学協力のもとに、幅広く深い教養を通して、問題解決能力を培い、創造的な知の営みを通して豊かな人格を養い、総合的な判断力を身につけたよき社会人を育成することに寄与する」教育と位置づけています。
しかしながら、教養部の廃止以降、普遍教育の運営には多くの困難と問題が伴い、その状況を反映し、学内における普遍教育改革の気運が高まりました。また、学生もこれまで以上に普遍教育に対し、高い期待を寄せるようになりました。そこで千葉大学は、普遍教育カリキュラムの全面的見直しと改革、運営責任母体の設立の検討を行い、平成18年4月に普遍教育の運営責任組織の学内共同利用施設として普遍教育センターを設立し、平成19年4月からは普遍教育の新しいカリキュラムを実施しています。普遍教育センターは、普遍教育の企画、運営及び評価システムを開発し、実施しているほか、全学部共通の教育を提供するための基盤形成に係る諸事項を総合的に調査・研究し、千葉大学における教育の質的向上に寄与するための活動を行っています。