神田外語大学

建学の精神と沿革

 神田外語大学は1987年に創立された外国語学部のみの単科大学です。高層ビルが立ちならぶ幕張メッセのすぐ近くに位置しています。建学の理念は「言葉は世界をつなぐ平和の礎」。外国語の実践的な運用能力をはぐくみながら、言葉の背景にある文化への理解と関心を育て、異文化間の相互理解と世界の平和に貢献しようとするものです。

 「環太平洋」をキーワードとして、英米語学科、国際コミュニケーション学科、中国語学科、スペイン語学科、韓国語学科、国際言語文化学科(インドネシア語、ベトナム語、タイ語、ブラジル・ポルトガル語専攻)の6つの学科と、世界中からやってくる留学生のための留学生別科が設置されています。

 さまざまな教育実践をとおして「育成したい人物像」は、高いコミュニケーション能力をもち、自己と他者の伝統と文化をともに尊重できる、たくましさと気品を備えた人物です。

教育カリキュラムの特色

 神田外語大学のカリキュラムは、外国語専門大学として語学力を重視した上で、学生一人ひとりが興味や目的にそってじっくり取り組めるカリキュラムとなっています。

○英語力の充実

 国際化が進み「英語」の重要性がますます高まりつつあることを踏まえ、英語を主専攻とする学科だけでなく、全学科において英語力を強化するカリキュラムとなっています。少人数のクラス編成、語学教育の専門資格をもつ多数のネイティブ教員、プレゼンやディベートを重視する双方向・参加型の授業、グループワークの多さなど、実践的なコミュニケーション能力を重点的に育成する授業方式を特色としています。

○実践的な語学力養成をめざす外国語教育

 英語以外の7つの専攻外国語についても、大学に入ってから学びはじめる点に留意しつつ、コミュニケーション能力の養成を重視する教育課程を編成しています。

 また、専攻語以外に学べる外国語のメニューも豊富です。中国語、スペイン語、韓国語、ポルトガル語、ベトナム語、インドネシア語、タイ語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語、アラビア語の12の外国語を週2回学ぶことができる「選択外国語」、短期集中講義として言語と文化の入門体験ができる「トライ・外国語」も用意されています。

○論理的思考力を育てる教養教育の重視

 論理的な思考力と表現力をつけるため、1年次の必修科目として「基礎演習」を課しています。テーマを決め、文献、新聞、雑誌などに当たって調査し、それをまとめて口頭発表、さらにレポートに仕上げます。内容要約の訓練や文章の添削を受けるなど、外国語力の基盤である日本語能力を確かなにすることを目指します。また各学問領域の基礎知識や方法を幅広く学べる基礎科目群も充実しています。

○異文化間コミュニケーション力を高める13の研究プログラム

 わたしたちが当たり前と思っていることも、異文化社会でそのまま通用するとは限りません。異文化をよく理解し、同時に、日本の文化についても知る必要があります。学生は3年次から13の研究プログラムから1つを選択します。各専攻言語の背景となる社会・文化の研究はもちろん、日本研究、国際関係、国際ビジネス、国際協力研究など、多様な興味とニーズにあったプログラムが用意されています。 学生は自分が設定した研究テーマに従ってゼミを選び、卒論へと関心を深めていくことができます。

自立的学習者の育成と支援

 外国語の力をつけるには、まず自分にとっての問題点や目標を明確にし、その解決や達成に向けて学習プランを自ら組み立てられるようになることが大切です。語学とIT の自立学習支援施設SACLA(Self-Access, Communication, LearnerAutonomy)では、英語教授法の修士号を持つ外国人語学専任講師の集団であるELI(English Language Institute)が、授業の枠をこえて、学生一人一人のニーズにあった学習法をアドバイスします。自立的な学習者を育てるラーニング・アドバイザー・システムは高い評価を受け、2003年には第1回文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム」に採択されました。

 2008年11月には、英語以外の7つの専攻外国語と選択外国語の自立学習支援機能を持つ「多言語コミュニケーションセンター」(Multilingual Communication Center、通称マルクMULC)がオープンしました。7つの言語エリアには外国語教育の専門資格をもつネイティブの語学専任講師が常駐。留学生もまじえて疑似留学体験ができます。言語と文化にかかわるさまざまな活動をおこなう多目的型フロアとして、今後さらに充実させていく所存です。

社会とのつながりを大切に

○資格を取ることで可能性が広がる

 語学力のレベルをはかることができる外国語検定試験、たとえば英検、TOEIC、TOEFL、中国語検定試験など、指定された検定試験で一定のランクないしは点数を獲得すると、卒業要件単位として認定されます。また教職課程も全ての学科で履修可能。可能性を広げるために毎年多くの学生がさまざまな資格取得にチャレンジしています。

○海外留学制度

 休学せずに、4年間で卒業が可能な最長1年間の留学ができる「海外留学制度」を実施しています。2007年度はこの制度を利用して138名の学生が3ヶ月から1年間の留学を果たしました。留学制度を利用する学生のために、本学の授業料を最大限50%まで減免する制度があり、経済的負担を軽減しています。

○外国語力を活かしたボランティア活動

 国際会議やスポーツ大会での通訳ボランティア、在日外国人子弟への日本語教育の支援など、在学中から外国語力を活かしたさまざまなボランティア活動に多数の学生が参加しています。

 詳しくは神田外語大学ホームページhttp://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/をご覧下さい.

神田外語大学のイメージ