評価諮問会議提言
柴 宣弘・東京大学名誉教授
(1)大学間連携取り組みの全体を通じた中間的評価
これまでの取り組みにおいて、目標に向けて具体的な進展が見られる点、国立・私立間の大学間ネットワーク形成のモデルケースを提供している点が、特に評価できる。
(2)取り組みの中長期的な課題設定について
本取り組みの成果である、大学間ネットワークについて、その維持のための枠組みの形成が今後の課題である。特に、教育の他に研究面における教員間の大学を超えたネットワーク形成を視野に入れるべきであろう。
(3)取り組みの内容について:外国語・外国文化教育について
今回の評価諮問会議において成果の例として挙げられていた、中国やアメリカ等に関する教育コンテンツについては、特にコンソーシアムやコンソーシアムの4大学の特長を示したものではない、という点に不満が残る。それぞれの大学やコンソーシアム全体の特長を活かした、他の大学ではできない科目・講座を提供してはじめて、魅力ある教育の取り組みになるのではないか。