コンソーシアム運営

評価諮問会議提言

猿田 寿男・千葉県商工会議所連合会・千葉商工会議所専務理事

(1)産業・経済の発展とユニバーサルコミュニケーションについて

 経済、産業という視点からこれからの国際交流に必要な人材の育成という観点を重視すれば、国際的な経済活動において、例えば日中両国の橋渡しとなるような人材が、千葉圏域においても求められている。ユニバーサル・コミュニケーション能力を持った人材を育成するにあたって、外国語・外国文化の学習だけではなく、留学生の存在を通じて異文化接触の「生の体験」を持った人材育成、また日本、特に千葉圏域との橋渡しとなるべく出身国においてリーダーとなるような留学生教育の両方に力を入れるべきであろう。またこの観点における教育は、今後公開講座を通じて、地域に開かれていくべきであろう。

(2)千葉圏域で活躍する観光人材の育成について

 現在、各大学と千葉圏域の自治体・産業界との間でもっとも緊密に協力関係が築かれている分野の一つが、観光である。観光立県を進める千葉県においては、観光文化検定、観光人材講座等の取組を行っており、コンソーシアムの各大学には、観光振興に寄与できるリーダーが養成されるような教育を期待したい。