国立大学法人 千葉大学 大学院共通教育

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受講生の声

これまでに大学院共通教育科目を受講した学生の声を紹介します。

Academic Writing(山西 博之先生)

私が本講義を受講してよかった点はライティング能力を実践的に磨くことができたということです。

本講義では英語論文執筆のための基本的な知識や技術を系統立てて学ぶことができます。論文執筆をサポートする書籍やサイト等と一番異なる点は、毎回ライティングの課題があり、ネイティブによる校正を受けられるという点です。課題のテーマは、それまでの講義で学んだ内容に設定されており、学習後すぐに実践することができます。また校正結果は自分だけではなく受講生全員で共有されるため、復習次第でより多くの学びが得られます。さらに講義の中盤以降、受講者同士で執筆した英文のピアレビューを行います。どちらか一方の立場だけでは気づかないことが多くありました。また異なる専門分野の学生にレビューをして頂いたことも、とても貴重な経験でした。今後研究者を目指す上で、専門外の相手にも伝わりやすいライティングを心がけることが必要であることを学びました。

以上のように、本講義では、英語論文を書くための基礎的な知識や技術を学び、執筆やフィードバックをそれぞれ実践することで、ライティング能力を高めることができました。この学びを活かして、自身の研究結果を発信していきたいと思います。

上野 貴之
医学薬学府 先進予防医学共同専攻 博士課程
(2020年度受講生)

受講生の声

本授業は、学術的な文章を英語で書くための知識を得ることに加えて、それを活用しながら英語の文章を書き、その結果を受講生同士でレビューするというものでした。

主な授業内容は「パラグラフライティングや英文の組み立てに関する内容などの英語でのアカデミック・ライティングに関わる知識に関する講義」、「オンラインの英和・和英データベースやコーパスなどの活用できるリソースの紹介」、「英語の文章の作成演習と受講者間でのピアレビュー」でした。作成した英語の文章については、ピアレビューだけでなく、外部の添削者による評価もあり、OrganizationやGrammarなど自身の英文の課題を観点別に知ることもでき、有益でした。

学習成果としては、パラグラフライティングなどの英語論文の構造を学べたことで、英語論文を書くことに加えて、素早く読むことも出来るようになったと感じています。修士、博士研究では、大量の英語論文を効率よく読むことが求められるため、博士前期課程のうちに、この科目を受講出来てよかったと思います。また、英文の組み立てを改めて学び、リソースを活用したことで、英語らしい英語で書くことや、適切な単語の選択が容易になり、国際学会での発表や英語論文の投稿へのハードルが下がり、英文校正を依頼する際にも、大幅な修正を指摘されることが少なくなったように感じています。

佐藤 太一
看護学研究科 博士後期課程
(2018年度受講生)

受講生の声

Academic Presentation(Professor Tara McIlroy)

Some presentations have the power to change our mindset and encourage us to take action. What is the difference between such presentations and ordinary ones? You can find the answer to that in this class.

This class serves a variety of helpful methods to make your presentation impressive and persuasive. It helps you choose what words should be used while also being a time to watch some other presentations with a good reputation.

Therefore, I gained knowledge about presentations from scratch. If you are likely to give presentations in the future, even if they are done in Japanese, I strongly recommend you take this class.

In addition, students have opportunities to give their own opinions or ask questions to the teacher or other participants while in the process of making their own presentations. I’m sure those activities made me a good speaker of English. Actually, it got rid of my hesitation to speak to foreign people.

For these reasons, you should take this class.

加藤 雄一郎
受講当時 理学部4年
(2020年度受講生)

受講生の声

Online Academic Presentation (Professor Tara McIlroy)

この度、University of Washington のBioengineeringから合格をいただき、今年の9月から進学することになりましたことをご報告申し上げます。

4年の後期に受講したOnline Academic Presentationで学んだ知識は、国際学会やその後のプレゼンで大変役に立つものばかりでした。授業では、Tara先生からの有益なフィードバックを中心としたアドバイスもとに、着実にプレゼンスキルを磨くことができました。私の大学1年からの目標であった海外大学院留学を実現することができたのは、このような実用的な英語の授業のおかげだと感じております。

本当に充実した先行履修英語科目をありがとうございました。

M.K
受講当時 工学部医工学コース4年
(2022年度受講生)

受講生の声

Academic Listening(竹蓋 順子先生)

Web教材は、次の理由から、大変学習しやすい教材だと感じた。第1に、UC Berkeleyの教授の研究内容を紹介するものであるため知的好奇心が刺激されたほか、臨場感に満ちたインタビュー映像であることから、飽きることなく毎日学習を進めることができた。第2に、ユーザー・インターフェースが優れているため操作に困ることがなかった。とりわけ重点的にリスニングしたい箇所についても簡単な操作で繰り返し聞けるのが便利だった。第3に、理解度確認テストが適宜盛り込まれており、内容を適切に聞き取れているかについて都度確かめられた。

授業動画については、すべてが英語学習と教養を深めるうえで役立つ内容であったが、特に次の3つが有益と感じた。

・カリフォルニア大学バークレー校について:州立大学の特徴について理解が深まったほか、ノーベル賞受賞者の割合など卓越した指標を知ることで、Berkeleyに対する認識が大きく変わった。
・完璧学習法:ディクテーションの重要性について気づかされたほか、その実践を通じて効果を実感できた。今後は、英語勉強法に迷わずに済むとみられる。
・グラフを英語で説明してみる:経済学専攻ということもあり、グラフの説明をする機会は多いが、指標の動きに関する簡潔かつ的確な英語表現は、まさに研究結果のプレゼン・スキルの向上に直結するので有難かった。

Y.Y
人文公共学府・人文社会科学研究科 博士後期課程
(2022年度受講生)

受講生の声

アカデミック・リスニングを受講して良かった点は、毎日少しずつの学習が可能な点です。語学を学ぶ際にはまとまった時間でインプットすることも大事ですが、リスニング力を高める点においては、わずかな時間ながらも継続してインプットとアウトプット(シャドーイング)を行うことも重要だと思うので、それを可能にしてくれた授業体系は素晴らしいと感じました。

授業については、テストはそれなりの難易度で最初は苦戦しました。しかし教材を繰り返しているうちに少しずつ理解でき成長を実感できました。使用教材のCollege Life IIは現地でのインタビュー形式の掲載であり、おそらく原稿がない会話だったので、話途中の言い直や話しのつなぎ言葉なども聞き取る必要があり、他のリスニング教材よりも会話に重きを置かれていると感じました。

竹蓋先生の講義は英語学習のみならず、勉学を継続していく上でのモチベーションにつながる内容も含まれており、非常に楽しく、かつ刺激を受けながら履修できました。継続的に英語を学習したいと考える学生にとって、そのきっかけをくれる講義だと思います。

文田 貴志
先端医学薬学専攻 博士課程
(2020年度受講生)

受講生の声

この講座ではカリフォルニア大学バークレー校の研究者へのインタビューをそのまま使われており、言い淀み、言い間違い、発音の癖などリスニング力・単語力への負荷が高いのが特徴です。聴くべきポイントを変えながら、一つ一つ的を絞って学習が進むので、適度な負荷で集中力を保ちながら何度も聴いていきます。インタビューを受ける研究者は宇宙物理学から経済学、経営学などさまざまな分野の話題が提供されるので興味を持って学習を進められると思います。

この講座は継続学習ができるように二重三重に工夫されています。頭ではわかっていてもコツコツ独学するのは難しいことだと思います。さらに大学院に入ると研究に追われ、なおさらです。この授業では定期的に単語テストとリスニングテストが行われるので継続学習の成果を実感でき、学習を意欲的に継続できます。さらに、竹蓋先生から英語学習やアメリカ文化、実際に使ってみて有用だった英語学習アプリ等、様々な話題を提供してもらえるので、僕自身毎回楽しみに受講していました。また今週の振り返りというその週の学習で気付いたことや疑問、考えたことをまとめる課題があり、竹蓋先生からコメントいただけるので、わからないことや学習相談も気軽にできます。英語学習に対する意欲はあるけど続かないなという学生にとっては願ってもない講座だと思います。

F.C
融合理工学府・先進理化学専攻・物理学コース 博士前期課程
(2023年度受講生)

受講生の声

デジタル・ヒューマニティーズ入門(小風 尚樹先生・崎山 直樹先生)

私はこの授業を留学の代替として受講しました。

授業では、デジタル技術を用いた「情報の入手」「情報の分析」について学ぶことができます。私は講義を受けて、現代では当たり前となっているデジタル化された情報の信頼性や妥当性について、批判的に考察する視点を身につけることができました。自分の専門領域とは全く異なる分野だったので、内容が難しく感じることもありましたが、看護の研究にどのように活用できるかを考えながら受講することで学びが深まったように思います。

研究や臨床の場では他領域の専門家と協働する機会が多くありますが、適切な分野の専門家とコミュニケーションをとり、問題を解決していくためには、自分自身の専門領域や考えについてきちんと伝えていくことが重要です。オンデマンドの講義でしたが、授業後に毎回あるミニテストは記述の問題も多く、自分の考えをまとめたり伝えたりする機会が多く得られたと感じています。英語の動画や論文も必須教材となっており、英語力の面でもしっかりとボリュームのある授業だったと思います。

有松 夏子
看護学研究科 博士前期課程
(2021年度受講生)

受講生の声

研究方法論(神里 達博先生ほか)

本科目は、幅広い学問分野の先生方から各学問分野での研究の基本的概要や研究プロセスをご教授頂くことで、各学問の方法論の多様性や共通性を認識し、更に自分の専門分野に取り入れるための基本的知識を身に付けられることを目的として設置されていました。

「研究」は一つの事象について狭く、深く追求していくものであると認識しているので、自身の研究科内の学びや取り組みのみとなると、無意識に視野が狭くなっていく可能性が大いにあると思われます。しかし、本科目を通して「看護学研究」と他研究科における「研究」を相対化することができ、それによって看護学研究の特色と強み・弱みを新たな視点で認識することや、自身の研究分野に活かすことができそうな他研究科の視点を学ぶことが出来たと考えます。このことは、学術的視野を広くさせ、自身の研究を洗練されたものとしていく一つの鍵ともなったと思います。

私は、元々自身の研究科内の学びのみに留まらず、多種多様な学びを積極的に取り入れていきたいという思いがありました。また、現代の社会背景より、学術研究では多分野連携も重要と言われているため、本科目は非常に為になった科目であったと感じています。

沢田 佳志乃
看護学研究科 博士前期課程
(2021年度受講生)

受講生の声

研究留学論(崎山 直樹先生・小澤 弘明先生)

本科目は、研究留学に対する理解を深めることを目標としており、研究留学の目的や意義、そしてそれだけでなく海外生活に適応するノウハウや、研究留学がキャリア形成にどう影響するかということをご教授頂きました。つまり、履修者が主体的に自身のキャリアを検討し、研究留学を通じて将来が大きくひらけることを期待されています。授業内容としては、実際に研究留学をご経験なさった、異なる研究科の先生方のインタビュー動画を通し、それぞれの学問分野とそれにおける研究留学について学んでいきます。

私は大学院入学時から自身のキャリアを再度見つめなおしたいと考えていたため、本科目を通し、その大きなヒントが得られたと感じます。また、元々研究留学に関心があったこともあり、このご時世で留学が難しいことが残念なものの、実際研究留学をすることとなった場合に必要となる計画立案や準備、心構えなどを学ぶことが出来ました。これにより、今後研究留学をする際に困ることが少なく、イメージも築けたと思います。

このように、研究者としての留学の意義についてだけでなく、自身のキャリアデザインを考えるうえでとても為になる科目であったと感じています。

沢田 佳志乃
看護学研究科 博士前期課程
(2021年度受講生)

受講生の声

データ科学プログラミング(松本 洋介先生)

近年データサイエンス分野で非常に人気が高まっているプログラミング言語であるPythonを習得できると考えたため、本講義を履修しました。

体系的に授業が進行していくので、初心者でも知識や技術を身につけることができたと感じました。本講義中にプログラミングの基礎、Numpy、matplotLib、pandasまで学ぶことができ、履修して良かったと感じています。

本講義の特徴は実際に手を動かす時間が多かったことです。毎回の課題のみならず、講義中も演習時間があり、しっかりと取り組むことで自然とPythonのコードを覚えることができました。
また、課題は松本先生が採点をして返却して下さり、次の講義では解説も行われるので、自分のできていない点を把握でき、復習をして、正しく習得できると感じました。
講義中には松本先生が学生の質問に答える時間を作ってくれているので、不明な点があればその場で解決することができ有難かったです。
個人的には少しずつ自分の技術力が上がり、成長を感じることが嬉しかったです。

卒業後もプログラミングを使って仕事をしていこうと考えていたため、本講義から得られた知識や技術は有益でした。

城間 日佳梨
園芸学研究科 環境園芸学専攻 博士前期課程
(2022年度受講生)

受講生の声

本科目を受講しようと考えたのは、看護学研究で、ビッグデータやAIを用いた研究が行われるためです。しっかりマスターすることは難しくても、プログラミングの世界の入り口に足を踏み入れ、どのようなことができるのか知り、看護のニーズと繋げることで、看護学研究の発展に貢献できると考えました。プログラミングに触れるのは初めてでしたが、開講前に教えて頂いたポイントを中心に学習してから授業に臨み、少しずつ力をつけることができました。

この講義で扱うのは、数あるプログラミング言語の中でも比較的新しく、現在多くの分野で使われ始めているPython言語です。基礎文法、ライブラリの特徴や使い方、データの可視化などを、講義・演習を通して学ぶことができます。各回の講義で課題があり、提出したものに対してフィードバックを頂けます。また、同時双方向授業でしたが、授業時間内や授業後に質問をすることができ、丁寧に教えて頂けたことで理解が深まりました。

加瀬 真紗美
看護学研究科 博士前期課程
(2022年度受講生)

受講生の声